他者の教育=自己の教育・当て逃げ
昨日の夕方しばらくご無沙汰していたM先生から電話があり、来年からの大学院の講義を頼まれる。今年始めた3年生の必修科目の方で、教えることに面白さを感じ始めたところだったので、タイミングがよかった。3年生の講義と同じ曜日になるようにお願いした。必修科目の方は、教え始めてみると私が考える意味での完璧なストーリーの教科書が内外を含めて存在していないらしいことに気がついて、自分で教科書を書くことを考え始めた。研究の方は、成果が論文とか特許とか、あるいはゆくゆくは何らかの製品にもなって一般の人にも益したりするわけだが、教育の方は、テキストを完成させるのが一つの生産的な行き方だと思う。私大の非常勤というのは、給料が安くて、稼ぎにはならないが、今まで続けられた一番の理由は、おそらく自分の教育になるということで、授業があると自分自身が準備のための勉強をしなければならない。うまく教えられた後は充実感も感じられるし、「興味津々」という学生の顔(輝いている)が思い浮かんでうれしくなる。自分と社会との貴重な接点でもある。一日2コマ出来れば収入の上でも助かるだろう。
同日、車で帰宅の途中、T字路で停止したらドスンと衝撃があり、追突される。後で見ると被害はバンパーが凹んだ程度だった。車から降りると、相手も降りてきたので、「保険の都合もあるので、警察を呼びましょう」と話して、とりあえず自分の車を路肩に寄せた。追突した車もそうすると期待していたわけだが、急発進する音がして、あっと言う間に彼方に消えて行った。追いかけるという発想は全く沸かず、呆然と見送る。言っては悪いが薄汚い格好、長髪で顔は浅黒く、痩せ形の小柄な40前位の男性だった。車は黒の旧型マーチのようだった。ナンバーは見落とす。当て逃げと言うことで、警察に連絡する。事件が立て込んでいると言うことで30分待たされてパトカーが到着した。がっしりした体格のベテランの警察官と新米らしい若者の二人組で、事情を説明する。警官というのは命がけの仕事なので、尊敬の後味が残る。別れ際に敬礼したいくらいだった。幼稚園くらいの頃か、道でお金(10円とか)を拾うと交番に届けたものだった。交番のお巡りさんは、きちんと対応した上で、自分の財布を出して、褒美に同額の硬貨をくれるのだった。幼児期の教育効果は強烈なのか、その後、貧乏な学生時代に、20万円くらいを道で拾い、やはり同じように交番に届けた。程なくして、不便な場所にあったぼろアパートをわざわざ持ち主が訪ねて来て、礼としてその一割を受け取ったなんて言うこともあったっけ。
同日、車で帰宅の途中、T字路で停止したらドスンと衝撃があり、追突される。後で見ると被害はバンパーが凹んだ程度だった。車から降りると、相手も降りてきたので、「保険の都合もあるので、警察を呼びましょう」と話して、とりあえず自分の車を路肩に寄せた。追突した車もそうすると期待していたわけだが、急発進する音がして、あっと言う間に彼方に消えて行った。追いかけるという発想は全く沸かず、呆然と見送る。言っては悪いが薄汚い格好、長髪で顔は浅黒く、痩せ形の小柄な40前位の男性だった。車は黒の旧型マーチのようだった。ナンバーは見落とす。当て逃げと言うことで、警察に連絡する。事件が立て込んでいると言うことで30分待たされてパトカーが到着した。がっしりした体格のベテランの警察官と新米らしい若者の二人組で、事情を説明する。警官というのは命がけの仕事なので、尊敬の後味が残る。別れ際に敬礼したいくらいだった。幼稚園くらいの頃か、道でお金(10円とか)を拾うと交番に届けたものだった。交番のお巡りさんは、きちんと対応した上で、自分の財布を出して、褒美に同額の硬貨をくれるのだった。幼児期の教育効果は強烈なのか、その後、貧乏な学生時代に、20万円くらいを道で拾い、やはり同じように交番に届けた。程なくして、不便な場所にあったぼろアパートをわざわざ持ち主が訪ねて来て、礼としてその一割を受け取ったなんて言うこともあったっけ。
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