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師走に沈殿すること

この二週間ばかり、色々と、生活に追われている感じで、朝方どころの話ではなかった。
子どもの関係でも、走り回っていた。色々な締め切りがあって、すべて予定調和的にぎりぎりにセーフだった。奇跡的だった。しかし、やはり疲れた。

年末でもあり、家の大掃除をしようと思う。
というより、今年はとくに家の中が散らかっているので、大掃除でもしないことには、正月に心清らかに過ごせない。机の上がいつの間にか、本だの酒瓶だの、お菓子だの、CDだので、ぐちゃぐちゃになっていて、狭い片隅にノートパソコンを置いて作業したりしている。家中が、この調子なのでたまらない。

しかし、今日は、「自分へのご褒美」に、好きなように過ごすことにしようか。少しは休むことも必要かも知れない。風呂に入って、勉強したりしよう。勉強ファンタジーだ。自分の関心のテーマの関連する本を見ていくのは、一番楽しい時間だ。今は、微分形式・カオス・力学系といったところ。広い意味での幾何学。数学は専門ではないが、深く体験することがよろこびなのであった。活元運動もしよう。久しぶりに運動もしたい。

昨日、レーザーのミラーの交換をしてもらった。さらにエネルギーアナライザーの不調も発覚したので、来年に交換してもらう方向。プロファイルが極めて健全に、新品の時よりも良くなっていて、来年からの実験が楽しみになってきた。小さな進展が心からうれしい。

米人ポスドク青年は、結局、来年度の契約更新をしないで、国に帰ることになった。研究からは足を洗うとのこと。何か、研究とビジネスをつなぐコーディネータみたいな仕事がしたいそうだ。

われわれ実験屋にとって、研究は肉体労働の積み重ねであって、泥臭いものである。以前、3K労働という言葉がはやったが、その類の作業の積み重ねそのものと言った方が良いかも知れない。泥のなかから蓮の花を咲かせるくらいのつもりでないと、新しい成果には到達できない。将来のことなども考えて、自分の適正がここにはないと判断したようなので、残念だが仕方がないと思った。研究に関して、「詰めの甘い男」だというのが、私の評価で、そこをこれから、内面的な血の流れる努力で如何に克服していくか。そこを見てゆくつもりだったのだが。

三年程度の期間でめざましく成長してゆく若者もいて、驚かされる場合もある。人間が成長する時間は一様に流れるわけではなく、それぞれに固有の時間があるのだと思う。彼の前途を祝福するというような、きれい事のはなむけの言葉だけは与えないつもりだ。むしろ、今後の苦労が彼をもっと魅力のある男にすることを願う。ハイテク関連の景気が良いらしいアメリカでは成功のチャンスはいくらでもあるのだろう。
歩く人



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  1. 2005/12/23(金) 12:03:24|
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